「高山市長選挙 公開討論会」でお話ししたこと
8月10日に開催された公開討論会でお伝えした内容を、ブログでもご紹介します。YouTubeのアーカイブと合わせてご覧ください
YouTube
https://youtu.be/QBFjywhQ_Ls
全員分の文字起こしは高山青年会議所さんのサイトでご覧いただけます。
2022年度 高山市長選挙 公開討論会 文字起こし
https://takayama-jc.or.jp/calendar/4702764

【目次】
自己紹介・高山市の課題とビジョン
新型コロナウイルス対策について
ウィズコロナにおける高山市の観光産業について
高山市の経済と雇用について
福祉とダイバーシティについて
子育て支援と教育について
締めの言葉

元気ですか?!精神的に。
ということで益田大輔と申します。精神科医、そして産業医をやっております。僕は現在47歳です。福岡県福岡市出身で、高山には2001年に縁あって来まして、そこから精神科医として働いております。
詳しい生い立ち等はですね「益田大輔と未来をつくる会」のYouTubeチャンネルを上げておりますので、幼少時代からの生い立ちビデオ、もし興味あれば拝見していただければと思います。
【まとめ】益田大輔の生い立ち~経歴紹介の動画
https://masudamiracle.hida-ch.com/e1197791.html
2001年に高山日赤病院に赴任してから今は須田病院なんですけども、ウルトラメンタルクリニックであるとか、たかメンタルクリニック、また高山日赤病院のパートであるとかですね、そして飛騨子ども相談センター、またJA看護学校であるとか、周産期メンタルヘルス、ママさんのサポート等を精神医療の畑で、現場でやらせていただいています。
前回、4年前なんですけども、やはり児童精神科の話があってですね、子ども達の特性とか発達、不登校でお悩みのお子さんの声をなかなかこの高山市で受け取れないということがあって、それでやっぱり子ども達の未来に投資できない街に、本当にその街の次世代に繋いでいく未来があるのかという想いがあって、前回の市長選ですね、立候補させていただいた経緯があります。
高山市の課題というのはやはり今仰った通り、人口減少だと思うんですね。
年間1,000人ほど人口が減っていると。人口が減るとやはり総所得が減るし、そうすると経済がしぼむし、そういうような循環の中で子ども達が高山に帰ってきたいと思っても帰ってくる場所がなかったり、帰って来たくても帰ってこれないというような社会構造では、なかなかこの高山の未来が活かせないんじゃないかとそう思ってます。
そうしたことで前回は変えようと、一人ひとりの声が届く高山へと言うスローガンと、子どもの未来は高山の未来という形で活動していたわけなんですけれども、やはりその後ずっと4年間考える中で究極のビジョンって何だろうと、それはですね、やはりこの街で生きてて良かったと皆が思うような、この街で働いていてて良かった、この街に縁があって良かった、学べて良かった、生まれて良かったと、そう言うような街ができればと思ってます。
やはり人は幸せを求めるんですね。
幸せって言うのは、僕は精神科医なので、何から来るかというとありのままというかですね、自分らしく、言いたいことが言えて、やりたいことがやれる、挑戦できる、そういうようなワクワクする街が大事なんだと思います。
挑戦すると失敗もあるかもしれません。でも失敗というのは大事なんですね。成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないことだと思います。
この街で生きてて良かったと皆が思う、そういう街をつくりたい。
そのためには自分の想いが少しでも入っていくような、そういう高山の未来をつくりたい。そう強く思っています。ありがとうございます。

僕は医師なので、医師の立場からも考えてみたいと思います。
新型コロナウィルスなんですけども、やはり適切な情報を適切に届けられるかどうかというのがポイントだと思うんですね。
ワクチンの例えば接種状況であるとか接種情報とかですね。関連情報を集約して医療機関や保健所など、そういうスムーズに連携が可能なデジタルプラットフォーム、そういったものができると非常にアクセスが早くていいんじゃないかと思っています。
当然、国や県の指示に従うというのが原則ではあるんですけど、今の第7波は全国全体的に動いているので同時なんですが、これまではちょっとタイムラグがあったり、地域性があったと思うんです。
なのでこの高山で今どういう状況なのかっていうことを、しっかり発信することが大事なことだと思います。
コロナウィルスっていうのはやはり2年前のコロナと今のコロナ、今BA5の話がありましたけど、特性が全然違うんですね。なのでそういったことも含めてしっかり発信することが大事です。
医師会であるとか、高山市の川尻先生であるとかですね、また高山日赤病院、久美愛厚生病院、須田病院とかいろんな所と連携してやることが大事ですし、二次的な医療の影響っていうのがやはり、今お話ありましたけど、当然あるんですね。
僕の関係しているクリニックも前回ですね、濃厚接触者がスタッフで出た場合急に休まないといけないと、そうするとそこのその日にお薬をもらう人はじゃあどこでもらうんだと、そういったことも含めてしっかり情報発信できるといいと思いますし、その中でですねコロナっていうのは心の問題も大きいんですね。
皆さんの不安で、言葉、そのスティグマとか差別、偏見の問題がやはり大きくなってます。
そうしたことでいえば僕は精神科医ですので皆さんの不安を減らす、見通しが立たないとやはり不安になるんです、人はですね。
そういった意味で言えば、そこをしっかりと精神科医としてもケアして発信していきたいと思っております。ありがとうございます。
ウィズコロナというとですね、やはりコロナがあるわけですけども、コロナは勝手には移動しないんですね。となると、やはり人と共に動く。となるとですね、観光というのはやはり形が変わってくるところなんですね。
インバウンドの需要が減ってしまって、また日本人観光客中心ということなんですけど、その中でもやはりコロナが流行っている流行っていないということで、移動に関しては先ほどの差別偏見もありましてなかなか上手いこといかないと。
今、例えば観光客の動態も変わっていると言われています。
例えばお土産を買わなかったり、団体では来れなかったり、カップル、夫婦、家族が増えたと言われています。
そうした中で、コロナで観光地としてのあり方を一旦見直すキッカケになるんじゃないかと僕は思っています。
足下の市民の生活と、また文化の継承をね、もう一度立て直した上で、観光をこれまでよりも質の高いものにして質的な上昇をしていくチャンス、大切な時期だと考えています。
その中でですね、一回来られた方のリピートということに関しては、帰って通販で買うようなね、そういう動きもあるんです。
なので実際の、このオンラインであるとかそういったことのバランスも大事ですし、その中でやはりデジタル化って非常に重要だと思っています。
新しい高山の魅力を探すことも大事ですし、それにはやっぱり飛騨の大自然、これを活かした観光、例えば山岳、またはスノーリゾートとかね、こういったもの、自然っていうのは欲しくても他の観光地にはありません。
僕は高山に来たときも、あの古い町並というよりもスキー場とかにすごく魅力を惹かれたことを覚えています。
ヘルスツーリズムをやってみたり、そういった形の中で大自然を活かした観光、そういった次の手を多層的に描いてですね、深みのある観光地に持っていくことが大事だと思います。
日本全国的にはキャンプの聖地と言われていますし、そういった新しい試みをね、この機会に挑んでいければと思っています。ありがとうございます。
少し発想を変えてですね。若者を中心とした市民の雇用をいかに確保しということなんですけども、そもそも若者がいない状況の中で、若者を地域に引き寄せるところからスタートしないといけないという現状があるわけなんですね。
その中で、いかに起業スタートアップ支援をしていくかとか、若者を例えば雇用する企業に支援するとか、そういった発想が必要かと思います。
今中心市街地と諸地域って結構その格差が生まれているというんです。
そうなると、この高山といえば人口減少の問題もありましたけども、地域課題が溢れているんですね。この地域課題を例えばデジタルと掛け合わせて、そして何か雇用できる産業を生んでいく。そして産業構造を多角化していくということが大事だと思います。
今日、僕は今朝ですね。東京大学のITチームの方とばったり会って、皆でいろいろ話を聞いたところ、半年前から高山に来た時に社員旅行で来てすごく気に入ったと、それでワーケーションを1か月に一回やってるんだという話をしてました。
どういう仕事をしているかというと、介護とデジタルを掛け合わせて予防医学をやろうということで、そしてその中で僕も医師ですので、色々話が盛り上がってきたんですけど、そういうふうな志の若者って結構いらっしゃるんです。
ですので、そうした機会をしっかりと獲得して、そしてそのノウハウをこの町に落としながら、またその地元の企業とそこで組んでですね。
また、諸地域と組んでそういった形が活動ができると、非常にいいのではないかと思います。
何で彼がここでやるやろうと思ったかというとね。ご飯がおいしいし、お酒も好きだし、こんなにいいとこないといろんな町を回ったなかでそうなんです。
でも、こことタイでやりたいという話をしてました。その彼の熱い想いも含めて、そういう魅力のある町なんです。なのでこの今ある資源を使うことで、産業は生み出せます。ありがとうございます。

高齢化が進むと、やはり認知症がふえてくるわけなんですね。
人生100年時代ということもありまして、ただですね。認知症というのは、病気では本当はないです。老化現象なんですね。
そうした中で、この長い人生をいかに楽しく快適にということでいうと、やはり健康寿命の話が出てくると思うんですね。
また、そのケアする人のケアとか、こういった概念も考えないといけません。
そうした中で、認知症フレンドリー社会をつくろうとか、地域共生社会をつくろうそういう動きがあるんです。ただ、あと約5年で高齢化が頭打ちするというこういった事実もあります。そうした中で、みんなでいかに予防していくかということがあります。
先ほどのデジタルと介護の話もありました。
けれども、そうしたことで少し事前に情報をもう少し網羅的に高山広いですから取れるような形をとると、その医療につながる前の段階でカバーできることがあるかもしれません。
また、孤独の問題っていうのも、今、これから世界的にも課題となっていますで、そうしたところで社会的処方という言葉があって、これは処方というとお薬のイメージがあるかもしれませんが、人とか制度とか活動とかを処方する動きがあるんですね。
文化的処方を文化芸術に触れることで、認知症の予防につながるような話もあります。
ダイバーシティーに関しては、僕は精神科医なので、まさにこのテーマでずっと活動しています。一人一人はみんな違うんですけれども、自分の中に実はマイノリティ性ってあるんですね。
少数性というものは、少数性マイノリティーの課題を解決すると、マジョリティーも実は助かるんです。
そういう意味で言えば、情報発信して交流して意識を徐々に変えて多様性が当たり前。それだからこそ、この街のが豊かになるそういう発想の中で街をつくっていくのが、これからの未来志向のまちづくりだと思っています。ありがとうございます。
子どもを産み、育てやすく安心して子育てができる環境がないと人は残りませんので、ここは非常に重要なことなんだと思います。教育がない町は選ばれません。
そういうことでいえば、しっかりとその子供も産み育てやすく、そういう親がまず安心できる。
そういうまちづくりが大事ですし、乳幼児教育から産後ケアですね。また、育児期のママの支援をいかに充実するかが大事なんです。
今、どうやって子育てしていいかわからないということが先日、児童センター等々で聞いて、僕も子ども相談センターも行ってますので、そういう話が多いです。
人はですね。見通しが立たないと、やっぱり不安になるんですね。
となれば、医学的見地の中でどういう発達なのかとか、今この状態でいいのかどうかとか、そういったものの情報共有。
また小児科であったり、児童精神科医であったり、そういう部分のきめ細やかな支援が大事だと思います。
子供が減っている少子化ですから、それを逆手にとると丁寧な教育を進めていけば、都会の教育度をまさることも可能だと思っています。
人生100年時代、今の15歳の50%はなんと107歳まで生きるというデータがあるんですね。
そういう意味で言えば、これからの教育非常に重要なんです。
20年では済みません。一生の中で教育を補充していくような大人の教育。これは非常に重要です。子供たちには課題を解決できる人材を育成する。すると、この地域の課題解決が産業を生み出すわけですね。
そうしたことを教育委員会と一体となって、高山で育てた方が圧倒的にいいよと言われるような町にしてしまえば人は集まってきます。
また、ギフテッド教育。この浮きこぼれと言いますけど、才能が豊かすぎて学校教育に合わない方も結構いらっしゃるんです。
そうしたことも踏まえて、きめ細やかな教育多様な学習の場を用意して学校機関にアクセスしたり、そういう活動をしたいと思っております。ありがとうございます。

今日は貴重な機会をいただきまして、大変勉強になりました。ありがとうございます。
僕はですね。本当に医師として、この町にいかに貢献するかと思っています。
前回の時は、トップセールスで医師を呼びたいと、この町で実際循環器内科の先生がいなくなるような事態がありましたので、そうしたことがないようにということで活動していました。
その中で今回この公開討論会を踏まえて、何で僕が4年前も含めてこの選挙に挑戦しようと思うのか。自分で分析してみたんですね。
精神科医だし、よそ者だし、その中でやっぱりこの町が好きなんですね。
僕は2001年にこの町に来てから、本当に最初は誰一人知り合いもいない。そういった中でした。
その中でいろいろな声かけをしてもらって、そして食べ物もおいしいし、文化度も高いし、この町が気に入ってね、そしてこの町の精神医療を支えたいと思って活動していました。
22年間の中で、もともと1年だけ居てくれと言われたものですから、途中でどこかに行くチャンスと言うか機会はあったんですけども。
いや、もう少しなかなか医師も少ない地域ですし、何か貢献できないかという中で、精神医療の課題の答えというのは、精神医療の外にあると思って、いろんなまちづくりの活動をしたんです。
そうすると、この町が好きでいろんな課題を解決しようという団体の方っていうのは、結構よそ者が多いんですね。
大阪から来ました。東京から来ましたとか、そういった中でこういう思いの人がいっぱいいるんだと。で、この町みんなが言うのはこの町もったいないと言うんですね。
すごくいいところがあるのに、それがなかなか生かされていない。
これ何でかというと、やはりどうしても変われない変わりたいけど、変われないというような文化というか、そういう心というか、そういったものがあるんだと思います。
僕は精神科医です。人を治すのと社会を治すのはある意味、本質的に一緒の部分があるかと思っています。
まず、話を聞いて観察して、そして語られない声を聞いて、そしてチームを組んで挑戦する。そういった思いが大事なんだと思います。
この町に生まれて良かったであるとか、この町で生きてきて、本当に良かったと思うような町を作りたいというのが前提にあります。
その中では、過去の延長に未来があるのかということがすごく重要だと思うんですね。
これからは予測がつかない時代。VUCA(ブーカ)の時代と言いますけど、変動性が高い時代の中で、これまでの常識が通用しないと言われている。
その中で、いかに自分の声、自分の思いがこの町に伝わって、そして誰かが決める町ではなくて、みんなが決める。
そういうような文化ができれば、またよそ者と地元のコラボというか。この間が豊かになっていけば、必ずこの町の未来は明るいと思っています。
そして、次の世代に繋いで長く長く続く心豊かな高山を作っていきたいと思っています。
それを4年前からここで誓っております。
ありがとうございます。
YouTube
https://youtu.be/QBFjywhQ_Ls
2022年度 高山市長選挙 公開討論会 文字起こし
https://takayama-jc.or.jp/calendar/4702764

【目次】
自己紹介・高山市の課題とビジョン
元気ですか?!精神的に。
ということで益田大輔と申します。精神科医、そして産業医をやっております。僕は現在47歳です。福岡県福岡市出身で、高山には2001年に縁あって来まして、そこから精神科医として働いております。
詳しい生い立ち等はですね「益田大輔と未来をつくる会」のYouTubeチャンネルを上げておりますので、幼少時代からの生い立ちビデオ、もし興味あれば拝見していただければと思います。
https://masudamiracle.hida-ch.com/e1197791.html
2001年に高山日赤病院に赴任してから今は須田病院なんですけども、ウルトラメンタルクリニックであるとか、たかメンタルクリニック、また高山日赤病院のパートであるとかですね、そして飛騨子ども相談センター、またJA看護学校であるとか、周産期メンタルヘルス、ママさんのサポート等を精神医療の畑で、現場でやらせていただいています。
前回、4年前なんですけども、やはり児童精神科の話があってですね、子ども達の特性とか発達、不登校でお悩みのお子さんの声をなかなかこの高山市で受け取れないということがあって、それでやっぱり子ども達の未来に投資できない街に、本当にその街の次世代に繋いでいく未来があるのかという想いがあって、前回の市長選ですね、立候補させていただいた経緯があります。
高山市の課題というのはやはり今仰った通り、人口減少だと思うんですね。
年間1,000人ほど人口が減っていると。人口が減るとやはり総所得が減るし、そうすると経済がしぼむし、そういうような循環の中で子ども達が高山に帰ってきたいと思っても帰ってくる場所がなかったり、帰って来たくても帰ってこれないというような社会構造では、なかなかこの高山の未来が活かせないんじゃないかとそう思ってます。
そうしたことで前回は変えようと、一人ひとりの声が届く高山へと言うスローガンと、子どもの未来は高山の未来という形で活動していたわけなんですけれども、やはりその後ずっと4年間考える中で究極のビジョンって何だろうと、それはですね、やはりこの街で生きてて良かったと皆が思うような、この街で働いていてて良かった、この街に縁があって良かった、学べて良かった、生まれて良かったと、そう言うような街ができればと思ってます。
やはり人は幸せを求めるんですね。
幸せって言うのは、僕は精神科医なので、何から来るかというとありのままというかですね、自分らしく、言いたいことが言えて、やりたいことがやれる、挑戦できる、そういうようなワクワクする街が大事なんだと思います。
挑戦すると失敗もあるかもしれません。でも失敗というのは大事なんですね。成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないことだと思います。
この街で生きてて良かったと皆が思う、そういう街をつくりたい。
そのためには自分の想いが少しでも入っていくような、そういう高山の未来をつくりたい。そう強く思っています。ありがとうございます。
新型コロナウイルス対策について
僕は医師なので、医師の立場からも考えてみたいと思います。
新型コロナウィルスなんですけども、やはり適切な情報を適切に届けられるかどうかというのがポイントだと思うんですね。
ワクチンの例えば接種状況であるとか接種情報とかですね。関連情報を集約して医療機関や保健所など、そういうスムーズに連携が可能なデジタルプラットフォーム、そういったものができると非常にアクセスが早くていいんじゃないかと思っています。
当然、国や県の指示に従うというのが原則ではあるんですけど、今の第7波は全国全体的に動いているので同時なんですが、これまではちょっとタイムラグがあったり、地域性があったと思うんです。
なのでこの高山で今どういう状況なのかっていうことを、しっかり発信することが大事なことだと思います。
コロナウィルスっていうのはやはり2年前のコロナと今のコロナ、今BA5の話がありましたけど、特性が全然違うんですね。なのでそういったことも含めてしっかり発信することが大事です。
医師会であるとか、高山市の川尻先生であるとかですね、また高山日赤病院、久美愛厚生病院、須田病院とかいろんな所と連携してやることが大事ですし、二次的な医療の影響っていうのがやはり、今お話ありましたけど、当然あるんですね。
僕の関係しているクリニックも前回ですね、濃厚接触者がスタッフで出た場合急に休まないといけないと、そうするとそこのその日にお薬をもらう人はじゃあどこでもらうんだと、そういったことも含めてしっかり情報発信できるといいと思いますし、その中でですねコロナっていうのは心の問題も大きいんですね。
皆さんの不安で、言葉、そのスティグマとか差別、偏見の問題がやはり大きくなってます。
そうしたことでいえば僕は精神科医ですので皆さんの不安を減らす、見通しが立たないとやはり不安になるんです、人はですね。
そういった意味で言えば、そこをしっかりと精神科医としてもケアして発信していきたいと思っております。ありがとうございます。
ウィズコロナにおける高山市の観光産業について
ウィズコロナというとですね、やはりコロナがあるわけですけども、コロナは勝手には移動しないんですね。となると、やはり人と共に動く。となるとですね、観光というのはやはり形が変わってくるところなんですね。
インバウンドの需要が減ってしまって、また日本人観光客中心ということなんですけど、その中でもやはりコロナが流行っている流行っていないということで、移動に関しては先ほどの差別偏見もありましてなかなか上手いこといかないと。
今、例えば観光客の動態も変わっていると言われています。
例えばお土産を買わなかったり、団体では来れなかったり、カップル、夫婦、家族が増えたと言われています。
そうした中で、コロナで観光地としてのあり方を一旦見直すキッカケになるんじゃないかと僕は思っています。
足下の市民の生活と、また文化の継承をね、もう一度立て直した上で、観光をこれまでよりも質の高いものにして質的な上昇をしていくチャンス、大切な時期だと考えています。
その中でですね、一回来られた方のリピートということに関しては、帰って通販で買うようなね、そういう動きもあるんです。
なので実際の、このオンラインであるとかそういったことのバランスも大事ですし、その中でやはりデジタル化って非常に重要だと思っています。
新しい高山の魅力を探すことも大事ですし、それにはやっぱり飛騨の大自然、これを活かした観光、例えば山岳、またはスノーリゾートとかね、こういったもの、自然っていうのは欲しくても他の観光地にはありません。
僕は高山に来たときも、あの古い町並というよりもスキー場とかにすごく魅力を惹かれたことを覚えています。
ヘルスツーリズムをやってみたり、そういった形の中で大自然を活かした観光、そういった次の手を多層的に描いてですね、深みのある観光地に持っていくことが大事だと思います。
日本全国的にはキャンプの聖地と言われていますし、そういった新しい試みをね、この機会に挑んでいければと思っています。ありがとうございます。
高山市の経済と雇用について
少し発想を変えてですね。若者を中心とした市民の雇用をいかに確保しということなんですけども、そもそも若者がいない状況の中で、若者を地域に引き寄せるところからスタートしないといけないという現状があるわけなんですね。
その中で、いかに起業スタートアップ支援をしていくかとか、若者を例えば雇用する企業に支援するとか、そういった発想が必要かと思います。
今中心市街地と諸地域って結構その格差が生まれているというんです。
そうなると、この高山といえば人口減少の問題もありましたけども、地域課題が溢れているんですね。この地域課題を例えばデジタルと掛け合わせて、そして何か雇用できる産業を生んでいく。そして産業構造を多角化していくということが大事だと思います。
今日、僕は今朝ですね。東京大学のITチームの方とばったり会って、皆でいろいろ話を聞いたところ、半年前から高山に来た時に社員旅行で来てすごく気に入ったと、それでワーケーションを1か月に一回やってるんだという話をしてました。
どういう仕事をしているかというと、介護とデジタルを掛け合わせて予防医学をやろうということで、そしてその中で僕も医師ですので、色々話が盛り上がってきたんですけど、そういうふうな志の若者って結構いらっしゃるんです。
ですので、そうした機会をしっかりと獲得して、そしてそのノウハウをこの町に落としながら、またその地元の企業とそこで組んでですね。
また、諸地域と組んでそういった形が活動ができると、非常にいいのではないかと思います。
何で彼がここでやるやろうと思ったかというとね。ご飯がおいしいし、お酒も好きだし、こんなにいいとこないといろんな町を回ったなかでそうなんです。
でも、こことタイでやりたいという話をしてました。その彼の熱い想いも含めて、そういう魅力のある町なんです。なのでこの今ある資源を使うことで、産業は生み出せます。ありがとうございます。
福祉とダイバーシティについて
高齢化が進むと、やはり認知症がふえてくるわけなんですね。
人生100年時代ということもありまして、ただですね。認知症というのは、病気では本当はないです。老化現象なんですね。
そうした中で、この長い人生をいかに楽しく快適にということでいうと、やはり健康寿命の話が出てくると思うんですね。
また、そのケアする人のケアとか、こういった概念も考えないといけません。
そうした中で、認知症フレンドリー社会をつくろうとか、地域共生社会をつくろうそういう動きがあるんです。ただ、あと約5年で高齢化が頭打ちするというこういった事実もあります。そうした中で、みんなでいかに予防していくかということがあります。
先ほどのデジタルと介護の話もありました。
けれども、そうしたことで少し事前に情報をもう少し網羅的に高山広いですから取れるような形をとると、その医療につながる前の段階でカバーできることがあるかもしれません。
また、孤独の問題っていうのも、今、これから世界的にも課題となっていますで、そうしたところで社会的処方という言葉があって、これは処方というとお薬のイメージがあるかもしれませんが、人とか制度とか活動とかを処方する動きがあるんですね。
文化的処方を文化芸術に触れることで、認知症の予防につながるような話もあります。
ダイバーシティーに関しては、僕は精神科医なので、まさにこのテーマでずっと活動しています。一人一人はみんな違うんですけれども、自分の中に実はマイノリティ性ってあるんですね。
少数性というものは、少数性マイノリティーの課題を解決すると、マジョリティーも実は助かるんです。
そういう意味で言えば、情報発信して交流して意識を徐々に変えて多様性が当たり前。それだからこそ、この街のが豊かになるそういう発想の中で街をつくっていくのが、これからの未来志向のまちづくりだと思っています。ありがとうございます。
子育て支援と教育について
子どもを産み、育てやすく安心して子育てができる環境がないと人は残りませんので、ここは非常に重要なことなんだと思います。教育がない町は選ばれません。
そういうことでいえば、しっかりとその子供も産み育てやすく、そういう親がまず安心できる。
そういうまちづくりが大事ですし、乳幼児教育から産後ケアですね。また、育児期のママの支援をいかに充実するかが大事なんです。
今、どうやって子育てしていいかわからないということが先日、児童センター等々で聞いて、僕も子ども相談センターも行ってますので、そういう話が多いです。
人はですね。見通しが立たないと、やっぱり不安になるんですね。
となれば、医学的見地の中でどういう発達なのかとか、今この状態でいいのかどうかとか、そういったものの情報共有。
また小児科であったり、児童精神科医であったり、そういう部分のきめ細やかな支援が大事だと思います。
子供が減っている少子化ですから、それを逆手にとると丁寧な教育を進めていけば、都会の教育度をまさることも可能だと思っています。
人生100年時代、今の15歳の50%はなんと107歳まで生きるというデータがあるんですね。
そういう意味で言えば、これからの教育非常に重要なんです。
20年では済みません。一生の中で教育を補充していくような大人の教育。これは非常に重要です。子供たちには課題を解決できる人材を育成する。すると、この地域の課題解決が産業を生み出すわけですね。
そうしたことを教育委員会と一体となって、高山で育てた方が圧倒的にいいよと言われるような町にしてしまえば人は集まってきます。
また、ギフテッド教育。この浮きこぼれと言いますけど、才能が豊かすぎて学校教育に合わない方も結構いらっしゃるんです。
そうしたことも踏まえて、きめ細やかな教育多様な学習の場を用意して学校機関にアクセスしたり、そういう活動をしたいと思っております。ありがとうございます。
締めの言葉
今日は貴重な機会をいただきまして、大変勉強になりました。ありがとうございます。
僕はですね。本当に医師として、この町にいかに貢献するかと思っています。
前回の時は、トップセールスで医師を呼びたいと、この町で実際循環器内科の先生がいなくなるような事態がありましたので、そうしたことがないようにということで活動していました。
その中で今回この公開討論会を踏まえて、何で僕が4年前も含めてこの選挙に挑戦しようと思うのか。自分で分析してみたんですね。
精神科医だし、よそ者だし、その中でやっぱりこの町が好きなんですね。
僕は2001年にこの町に来てから、本当に最初は誰一人知り合いもいない。そういった中でした。
その中でいろいろな声かけをしてもらって、そして食べ物もおいしいし、文化度も高いし、この町が気に入ってね、そしてこの町の精神医療を支えたいと思って活動していました。
22年間の中で、もともと1年だけ居てくれと言われたものですから、途中でどこかに行くチャンスと言うか機会はあったんですけども。
いや、もう少しなかなか医師も少ない地域ですし、何か貢献できないかという中で、精神医療の課題の答えというのは、精神医療の外にあると思って、いろんなまちづくりの活動をしたんです。
そうすると、この町が好きでいろんな課題を解決しようという団体の方っていうのは、結構よそ者が多いんですね。
大阪から来ました。東京から来ましたとか、そういった中でこういう思いの人がいっぱいいるんだと。で、この町みんなが言うのはこの町もったいないと言うんですね。
すごくいいところがあるのに、それがなかなか生かされていない。
これ何でかというと、やはりどうしても変われない変わりたいけど、変われないというような文化というか、そういう心というか、そういったものがあるんだと思います。
僕は精神科医です。人を治すのと社会を治すのはある意味、本質的に一緒の部分があるかと思っています。
まず、話を聞いて観察して、そして語られない声を聞いて、そしてチームを組んで挑戦する。そういった思いが大事なんだと思います。
この町に生まれて良かったであるとか、この町で生きてきて、本当に良かったと思うような町を作りたいというのが前提にあります。
その中では、過去の延長に未来があるのかということがすごく重要だと思うんですね。
これからは予測がつかない時代。VUCA(ブーカ)の時代と言いますけど、変動性が高い時代の中で、これまでの常識が通用しないと言われている。
その中で、いかに自分の声、自分の思いがこの町に伝わって、そして誰かが決める町ではなくて、みんなが決める。
そういうような文化ができれば、またよそ者と地元のコラボというか。この間が豊かになっていけば、必ずこの町の未来は明るいと思っています。
そして、次の世代に繋いで長く長く続く心豊かな高山を作っていきたいと思っています。
それを4年前からここで誓っております。
ありがとうございます。
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