スキマ研究会「福祉と出会う~福祉×地域通貨~」に参加しました


元気ですか?!精神的に。
スキマ研究会『福祉×地域通貨』に参加しました。
この企画、益田大輔持ち込み企画で、実に数年間の紆余曲折を経て、実現したのであります!スキマさんありがとう

長年、須田病院、社会復帰研究会として活動する中で、なかなか出口の見えなかった障がい者就労支援。
その解決の糸口に地域通貨(コミュニティ通貨)が一役買うのでは!と直感し、温めてきた企画なのです。
きっかけは柄谷行人(からたにこうじん)の交換様式論。
柄谷行人曰く、見知らぬ人と見返りを求めない交換(交換様式Xと言います)がこれからの社会に求められ、その鍵を握るのが地域通貨というのです。
風の時代っぽいね


さて、福祉の分野から飛騨慈光会の中澤さま、喜林の下畑さま、コミュニティ通貨のスペシャリストとしてenepoの澤さま、さるぼぼコインの古里さま(ファシリテーター)という豪華ラインナップ

参加する前にはなかったアイデアも次々に浮かんでくるステキな対話の空間でした。
以下、気づきをシェア。
一般的な通貨(円)は限りなくドライにしてあるお金であるのに対し、地域通貨(コミュニティ通貨)は気持ちを乗せやすいウェットなお金である。
イメージとしては「肩たたき券」みたいなもので、感謝やありがとうなどのメッセージが込められている。
enepoは林業×地域通貨であり、林業の課題解決の1ツールでもある。
医療・福祉(それ以外の様々な業種)に地域通貨を掛け合わせると、その業界の課題解決につながるかもしれない。
地域通貨には、みんなの中でお金を回していこうという「経済活性化効果」と、地域通貨を介したコミュニケーションとしての「コミュニティ活性化効果」がある。
地域通貨には思いや気持ちを乗せやすく、「参加を促す」きっかけになる。
地域通貨には社会をつなぐ機能があるので、就労支援に限らず、除雪や社会的孤立、不登校やひきこもりなどの社会課題の解決の糸口になり得るかもしれない。
「福祉」自体が孤立しがちな業界だが、地域通貨が市民とのスキマをつなぐことで、市民活動や社会貢献活動のきっかけになりやすい。
地域通貨には経済の価値だけでは測れない別の尺度があり、「労働の価値+α」として、地域からのありがとうを感じやすい。
日本にはチップの文化が乏しく、福祉やホテルで働くモチベーションが続きにくいという指摘があるが、ありがとうを贈るリワード文化(報酬・褒美)を地域通貨が担えるかもしれない。
地域通貨はボランティアとの相性も良く、どうすればもらえるかのタイミングを設計するとまちの活性化につながる。
学校教育の場面で山に入り、林業に触れ、地域通貨(enepo)や循環型経済を学ぶことは心身ともに有意義な未来につながるかもしれない。
現場からは以上です。
ありがとうございました


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