8050問題〜共倒れを生まないためのこれからの支援のカタチ〜
元気ですか?!精神的に。
怪しげな風邪から全開間近の益田大輔です。秋口で精神的にも揺れやすいので、みなさんも引き続きご自愛くださいね。
さて、前回の投稿では「精神障がいと介護をつなぐ研修会」の成り立ちや精神医療の闇歴史を熱く語っているうちにお腹いっぱいになりましたので、今回は勉強会の内容についてしっかりフィードバックしたいと思います


テーマは「8050問題〜共倒れを生まないためのこれからの支援のカタチ〜」
8050問題とは収入のない50代の生活を80代の親が年金や貯金を切り崩して支えている社会問題です。
ひきこもりから連続することも多く、かつ支援のスキマで有効な支援がなかなかないため、10年くらい前から社会問題化しています。
例えば、アルコール依存症の50代の男性が親の年金や貯金で生活していても、本人に対する支援は難しく、親が他界していよいよ孤立してからでしか生活保護を受けられないケースもあります。
精神障がいであれば精神障がい者年金を受給できるケースもありますが、該当しないケースも多々あります。
世帯の生活困窮が分かっていても、孤立するまで待つしかない辛い問題。待てば事態が良くなるわけではなく、ますます深刻化していきます。


また、ひきこもりというと若者のイメージかもしれませんが、ひきこもりが社会に登場してから40年が過ぎ、ひきこもり自体も長期化・高齢化を迎えています。
今や15歳から39歳のひきこもり(54万人)よりも、40歳から64歳のひきこもり(61万人)の方が多い現状があるのです。
かつては、ひきこもり支援=若者支援と考えられ、全国に若者サポートステーションが設置されました。
サポステでは、就労支援がメインですが、就労場面で挫折してひきこもりに至ったケースも多く、当事者の心情と支援者の思いのギャップが指摘されていました。
また、若者の定義が39歳までだったので、40歳以上は対象外となっており、支援のスキマが顕在化していったのです。(現在は49歳まで若者という定義になりました)
その背景にはひきこもり期間の長期化があります。2021年のデータでは、ひきこもりが1年未満の割合は12.8%、1年以上5年未満が15.1%、5年以上10年未満が15.0%、10年以上20年未満が24.9%、20年以上が32.1%という報告があり、つまり、一度ひきこもるとなかなか社会復帰できないのです。(解決しなければ、この数字自体が延びていきます)
これは「ひきこもる」本人の問題なのか、あるいは「ひきうける」社会の問題なのか?
「ひきこもる」は動詞であり、そこには当事者一人ひとりの物語があります。
一度レールから外れても、戻れる社会にするために。
ひきこもり支援に何が必要なのか、そろそろみんなで考えよう!
すぐには答えが出ませんが、だからこそ根気よく深く長考したいテーマです。
ご参加頂いた三市一村の福祉関係者の皆様、お疲れさまでした。
思考は脳内のどこかで熟成されていきますので、またの機会に話し合いましょう。


最後に、週末のイベント情報のご案内

↑クリックで拡大
10月21日(土)10:45~17:30
ドラッカー学会 飛騨高山学会
「文化を生かすマネジメント」
第二部講演2 地域精神医療とマネジメントを考える
会場:ひだホテルプラザ
(〒506-0009 岐阜県高山市花岡町2-60)
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8050問題とは収入のない50代の生活を80代の親が年金や貯金を切り崩して支えている社会問題です。
ひきこもりから連続することも多く、かつ支援のスキマで有効な支援がなかなかないため、10年くらい前から社会問題化しています。
例えば、アルコール依存症の50代の男性が親の年金や貯金で生活していても、本人に対する支援は難しく、親が他界していよいよ孤立してからでしか生活保護を受けられないケースもあります。
精神障がいであれば精神障がい者年金を受給できるケースもありますが、該当しないケースも多々あります。
世帯の生活困窮が分かっていても、孤立するまで待つしかない辛い問題。待てば事態が良くなるわけではなく、ますます深刻化していきます。


また、ひきこもりというと若者のイメージかもしれませんが、ひきこもりが社会に登場してから40年が過ぎ、ひきこもり自体も長期化・高齢化を迎えています。
今や15歳から39歳のひきこもり(54万人)よりも、40歳から64歳のひきこもり(61万人)の方が多い現状があるのです。
かつては、ひきこもり支援=若者支援と考えられ、全国に若者サポートステーションが設置されました。
サポステでは、就労支援がメインですが、就労場面で挫折してひきこもりに至ったケースも多く、当事者の心情と支援者の思いのギャップが指摘されていました。
また、若者の定義が39歳までだったので、40歳以上は対象外となっており、支援のスキマが顕在化していったのです。(現在は49歳まで若者という定義になりました)
その背景にはひきこもり期間の長期化があります。2021年のデータでは、ひきこもりが1年未満の割合は12.8%、1年以上5年未満が15.1%、5年以上10年未満が15.0%、10年以上20年未満が24.9%、20年以上が32.1%という報告があり、つまり、一度ひきこもるとなかなか社会復帰できないのです。(解決しなければ、この数字自体が延びていきます)
これは「ひきこもる」本人の問題なのか、あるいは「ひきうける」社会の問題なのか?
「ひきこもる」は動詞であり、そこには当事者一人ひとりの物語があります。
一度レールから外れても、戻れる社会にするために。
ひきこもり支援に何が必要なのか、そろそろみんなで考えよう!
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「文化を生かすマネジメント」
第二部講演2 地域精神医療とマネジメントを考える
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