高山市の92%は森林!森林資源の有効活用について対話
元気ですか?!精神的に。
今月のおしゃべりタウンミーティングは「森林資源の有効活用〜解き放て!92%の森の可能性〜」でした。ご参加頂いた皆様ありがとうございます


9月の一般質問でも触れた森林資源の有効活用。市の答弁としては、針葉樹と広葉樹のバランスのよい森づくり、製材所の増設、木育、地域内有効活用を目指すとのことでした。
また、森林資源の価値最大化のためのグランドデザインとして、
(1)林業が生業として継続できること
(2)持続可能な脱炭素社会の実現
(3)木育による郷土愛の醸成
は是非達成したいとの市長答弁があり、森林を資源として捉え、機能を発揮できるような施策を繰り出していく、と述べられました。



参加者は林業ど真ん中の方から家具製造、山とは無縁の方などグラデーション豊かでしたので、今回は情報共有を多めに設定。
東京23区と同じ面積の高山市の92%が森林である!というのはかなりのインパクトですが、果たして「山の価値」はあるのか!?残念ながらないのかは大きな問題です。
かつて、国の森林計画でブナ退治という言葉があり、広葉樹を伐採して針葉樹のスギ・ヒノキの植林を進めた歴史があります。
スギ・ヒノキは昭和56年頃は1㎥あたり4万円ほど値がついていましたが、徐々に値崩れし、ウッドショックで一時値上がりしたものの、現在は1㎥あたり1万円ほどになっています。
値崩れに加えマンパワーも足りないため、スギ林が放置される中、岸田政権は国民病としての花粉症の対策を全面に打ち出しました。
人工林のスギを10年間で20%、30年間で50%伐採すると謳っているのです。
10年間で20%というと、4000haにも及び、1年で400haの計算になります。
果たして!?これは伐採可能な数字なのか?!伐採したとして、伐った木材の使い道は考えているのか?!
高山市は森林環境税が年間2億円ほどあり、他の補助金と合わせると5億円ほどになりますが、林業従事者は180人ほどで(目標達成には10倍は欲しいとのこと)、若者が林業に就く仕組み自体がないため、当然働き手が足りないというお決まりのジレンマがあります。。
闇深き森林の世界。


一方、家具業界では、広葉樹をメインに使いますが、現在は80%がアメリカ材とのこと。
これは、家具に適した樹齢150年から200年の大径木が日本には乏しく、広葉樹をひく製材所もないため、海外に頼らざるを得ないとのことです。
飛騨市は70%が広葉樹ですが、利用に至らないとのこと。しかもアメリカの広葉樹は1㎥あたり3500〜4000$での高額取引なのです!!
成育と伐採のバランスが取れ、マネジメントが行き届いているアメリカと、マネジメントが破綻して久しい日本の現実。
かつてのブナ退治の時代、ブナ(橅)は読んで字の如く使い道が無いと言われていましたが、曲げ木にしやすい性質があり、そこから家具産業に使われ出したとのことです。
まさに、イノベーション
時は流れ、今度はスギ退治に入りますが、このスギをどう使うのか、その出口戦略にもイノベーションが必要です。
さて、高山市は2050市全域ゼロカーボンの実現を目指して、環境省の脱炭素先行地域に選定されました。その中で、豊富な森林資源を活かし、木材をくまなく利用するため、製材端材を活用した木質バイオマス熱電供給設備の導入を謳っています。
豊富な森林資源をくまなく利用するために、どう出口を設定するのか?!
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9月の一般質問でも触れた森林資源の有効活用。市の答弁としては、針葉樹と広葉樹のバランスのよい森づくり、製材所の増設、木育、地域内有効活用を目指すとのことでした。
また、森林資源の価値最大化のためのグランドデザインとして、
(1)林業が生業として継続できること
(2)持続可能な脱炭素社会の実現
(3)木育による郷土愛の醸成
は是非達成したいとの市長答弁があり、森林を資源として捉え、機能を発揮できるような施策を繰り出していく、と述べられました。



参加者は林業ど真ん中の方から家具製造、山とは無縁の方などグラデーション豊かでしたので、今回は情報共有を多めに設定。
東京23区と同じ面積の高山市の92%が森林である!というのはかなりのインパクトですが、果たして「山の価値」はあるのか!?残念ながらないのかは大きな問題です。
かつて、国の森林計画でブナ退治という言葉があり、広葉樹を伐採して針葉樹のスギ・ヒノキの植林を進めた歴史があります。
スギ・ヒノキは昭和56年頃は1㎥あたり4万円ほど値がついていましたが、徐々に値崩れし、ウッドショックで一時値上がりしたものの、現在は1㎥あたり1万円ほどになっています。
値崩れに加えマンパワーも足りないため、スギ林が放置される中、岸田政権は国民病としての花粉症の対策を全面に打ち出しました。
人工林のスギを10年間で20%、30年間で50%伐採すると謳っているのです。
10年間で20%というと、4000haにも及び、1年で400haの計算になります。
果たして!?これは伐採可能な数字なのか?!伐採したとして、伐った木材の使い道は考えているのか?!
高山市は森林環境税が年間2億円ほどあり、他の補助金と合わせると5億円ほどになりますが、林業従事者は180人ほどで(目標達成には10倍は欲しいとのこと)、若者が林業に就く仕組み自体がないため、当然働き手が足りないというお決まりのジレンマがあります。。
闇深き森林の世界。


一方、家具業界では、広葉樹をメインに使いますが、現在は80%がアメリカ材とのこと。
これは、家具に適した樹齢150年から200年の大径木が日本には乏しく、広葉樹をひく製材所もないため、海外に頼らざるを得ないとのことです。
飛騨市は70%が広葉樹ですが、利用に至らないとのこと。しかもアメリカの広葉樹は1㎥あたり3500〜4000$での高額取引なのです!!
成育と伐採のバランスが取れ、マネジメントが行き届いているアメリカと、マネジメントが破綻して久しい日本の現実。
かつてのブナ退治の時代、ブナ(橅)は読んで字の如く使い道が無いと言われていましたが、曲げ木にしやすい性質があり、そこから家具産業に使われ出したとのことです。
まさに、イノベーション

時は流れ、今度はスギ退治に入りますが、このスギをどう使うのか、その出口戦略にもイノベーションが必要です。
さて、高山市は2050市全域ゼロカーボンの実現を目指して、環境省の脱炭素先行地域に選定されました。その中で、豊富な森林資源を活かし、木材をくまなく利用するため、製材端材を活用した木質バイオマス熱電供給設備の導入を謳っています。
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