御礼!メンタルヘルスワークショップ②


元気ですか?!精神的に!
今回は「学校で10代のこどもに関わる職種のためのメンタルヘルスワークショップ」の中のセッション②「人はなぜ、人をいじめるのか」の解説です

そもそも益田大輔の担当セクションなので、16日に講演した「いのちサポートひだ 多様性の時代と生きづらさについて」も交えて、深掘りしてみましょう




平成25年にいじめ防止対策推進法が施行され、いじめは加害者の意図によらず被害者が心身の苦痛を感じた時点で成立するとなり、様々な対策が取られていますが、2024年のいじめ認知件数は過去最多の732568件(前年より50620件増)です
そもそもいじめはこどもたちの教室の中に限らず、会社や組織など、大人の世界の中にも蔓延っている病理です
つまり、集団を形成すると、人間の性として、なんらかのマウンティングが起こるということ
社会的動物だからこそ起こりうる「集団」の病理で、個人や一対一の恨み辛みというよりも、そこに加担する/させられる/いつのまにかしている、集団の多数決の病理です

誰もがいじめを望んでいないのにも関わらず、止められないのは何故か
傍観者の多数が好ましくないと思いながらも、立ち上がれないのはなぜか
SOS出し方教育が推奨されているが、一体誰がたすけてくれるのか
講演ではここから、マルティン・ハイデガー「存在と時間」とマルティン・ブーバー「我と汝、対話」を参考にいじめの集団病理と個人のあり方の話を哲学的に話しましたが、折角なので今回は尾田栄一郎に寄り道してみましょう

『ONE PIECE』より引用
『たすけて』と言われた時に、たすけるとややこしいことに巻き込まれるんじゃないか、自分が標的になったらどうしようなど、保身的な思考がはたらきますが、ルフィのように脊髄反射的に己の正義感に託してしまうのもありではないか(ハイデガーが言うところの「決意性」、良心の呼び声に耳を傾けることと一致します)
『ONE PIECE』より引用
さらに、ひとりでやろうとせず、チームで立ち向かうことも大切(ちゃんとゾロやサンジに頼りましょう)
そこに言葉はいらないというのがステキやねー

嗚呼、恐るべし、尾田栄一郎
まずは、自分の中のルフィを見つけて育てておこう!
因みに、ハイデガーの世界線もご紹介

ハイデガーは人間を「現存在」と定義します。現存在は自己自身であるか(本来性)、自己自身でないか(非本来性)の2つの可能性がありますが、ほとんどの人間は非本来性的に生きている。誰かの考えを自分の考えと思い込んでいる。その誰かの考えというのが『世人』(よじん、世間のこと)である。現存在は知らず知らずのうちに世人に同調しているので、自分で考えて判断する機会を失う。そして「みんなこうしている」「世間の常識だから」と弁明する。いじめ・ハラスメント・誹謗中傷になんとなく加担し、自分は悪くない、悪いのはみんな、と無意識的に攻撃的になっていく。世人に同調するのはみんなに従っていれば安心だからだ。一方、同調をやめて自分で人生を切り拓いていくことは不安である。不安から目を背けるために、結局、同調は深まっていく。世人への同調をやめて、本来の自分であるために、さて、どうするべきなのか??!
そういうことよ

セッション③につづく。。

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