元気ですか?!精神的に。
鉄とこころの関係シリーズ、第3回は「子どものメンタルヘルスと鉄」です。

第1回「イライラ、疲れ、肌荒れと鉄」
https://masudamiracle.hida-ch.com/e1228762.html

第2回「不妊と産後うつと鉄」
https://masudamiracle.hida-ch.com/e1229163.html
大人の女性だけでなく、子どもたちにとっても鉄欠乏は深刻な問題です。なかでも思春期女子は身体の成長のために大量の鉄が必要になるにもかかわらず、生理が始まって毎月たくさんの鉄が失われてしまいます。
しかも、部活などの運動で大量の汗をかくと、汗とともに鉄を含むミネラルが流れてしまいます。激しい運動をすると、それに見合ったエネルギー産生や酸素が必要になるため、鉄がどんどん使われてしまい、鉄欠乏に拍車がかかります。
また、走りこみで足裏が強く地面にぶつかると、赤血球がつぶれ、鉄の必要量も増してしまうのです。
さて、鉄欠乏は記憶力や集中力、学業成績の低下をもたらします。幼児期の鉄欠乏状態は学童期の知的機能や学業成績にも影響を与えることが知られています。貧血のない女子高生でも、鉄の服用によって記憶力がよくなる可能性を示した報告もあります。
では、なぜ鉄欠乏だと運動のパフォーマンスが落ち、学業成績が悪くなり、イライラするのでしょうか。
ひとつめのキーワードはミトコンドリア。ミトコンドリアは全身の細胞のエネルギー産生工場です。鉄はミトコンドリアで効率的にエネルギーをつくるために不可欠な栄養素。そのため鉄が不足すると、神経細胞を含む全身の細胞の機能が低下し、さまざまな臓器が影響を受けるのです。
もう一つのキーワードはタンパク質から作られる脳内ホルモン。
鉄は精神のバランスをコントロールするセロトニンやドーパミンなどの脳内ホルモンを作る時に欠かせないミネラルで、グルタミン酸やGABAの調整もしています。そのため、鉄が欠乏すると憂鬱、不安、やる気が出ない、イライラなどのメンタル不調を引き起こすのです。
思春期特有とされるイライラや攻撃性も、鉄欠乏が関与している可能性があるのです。
学業や部活のパフォーマンスが落ちて、自己肯定感がさがり、身体もだるく朝起きれず、学校から足が遠のく時、最初に見直すポイントは食事かもしれません。
鉄とタンパク質を意識して。お肉・魚・卵・豆腐・納豆を食べよう!
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(ヘム鉄など月500円くらいです)
第4回につづく

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